能登半島地震や豪雨で被災した子どもたちの音楽活動を支援しようと、日本航空高校石川(石川県輪島市)の吹奏楽団が6日、甲府市でのチャリティーコンサートに参加する。
コンサートは、元日の地震後、山梨県など全国の有志で結成した「音楽の花プロジェクト」実行委員会が企画。2月に甲府市で第1回が開かれ、30万円超の義援金が集まった。
第2回の今回は、航空石川のほか、山梨県や埼玉県の小学校から社会人までの8団体が参加する。能登半島が舞台の2015年放送のNHK連続テレビ小説「まれ」の主題歌「希空~まれぞら~」の合奏・合唱もある。
集まった義援金は石川県吹奏楽連盟を通じて、被災地の子どもの音楽活動に役立ててもらうという。
航空石川は、第1回も参加。当時、生徒は自宅待機期間だったため、系列の山梨校に避難した留学生2人だけが参加した。4月から東京都青梅市のキャンパスに一時移転し、今回は約20人で参加する。
同楽団音楽監督の藤井一弥さんによると、生徒らはニュースで9月の豪雨被害を見て心配していたが、地元出身の生徒の家族らは無事だったという。藤井さんは「能登を忘れないでほしい。能登の方々や復旧・復興に関わるみなさんへエールを込めて演奏したい。生徒たちも一層熱が入っている」と話す。
チャリティーコンサートは6日午後0時半から、リッチダイヤモンド総合市民会館芸術ホールで。入場無料。問い合わせは実行委([email protected])。(波絵理子)